積雪寒冷地における橋梁構造物の落雪対策

分野

交通(維持管理)

概要

 冬期間において、路面より上にある橋梁部材からの雪や氷の落下による事故が発生しています。雪氷対策は、道路の維持管理及び地域住民・道路利用者に大きな影響を与えており、この状況の早期改善が望まれております。当社では、積雪寒冷地において多くのアーチ橋、吊橋、斜張橋を計画・設計を手がけて参りましたが、同時に冬期の落雪対策について、様々な観点から提案しています。
 ①構造部材にのった雪を融かす
 ②構造部材にのった雪を除雪する
 ③構造部材の着雪を防止する


 アーチ橋や吊橋の落雪対策として構造物の内面に直接ヒーティングを施し、融雪する 方法です。
■ヒーターの設置
■赤外線による効果確認
■アーチ橋のヒーターの例

 斜張橋の斜材ケーブルに付着した雪を除雪するために装置(スクレーパー)を製作し、巻き上げ装置で移動させて行います。(特許 第4082688号)

 斜張橋の主塔など、除雪が困難な部分の着雪防止工法として圧縮空気を利用した「エアーカーテン」方式の装置を提案しています。(特許 第4553371号)