株式会社ドーコン 女性技術者の会

座談会Discussion

楽しく、やりがいをもって活躍する

就職活動から、実際に入社して働くまで、先輩社員と新入社員の本音トークを紹介します。

  • 先輩社員
  • 都心交通企画室
  • 山本さん
  • 新入社員
  • 東京支店事業部
  • 道場さん
  • 新入社員
  • 交通部
  • 大沼さん
  • 先輩社員
  • 東北支店事業部
  • 志小田さん

①どうして建設コンサルタント(もしくはドーコン)を選んだか。

山本
大沼さんと道場さんが建設コンサルタント、ドーコンで働こうと思ったきっかけを教えてください。
大沼
在学中のインターンシップがきっかけでした。大学の研究室OBがドーコンにいたこともインターンシップ先に選んだ理由の一つです。
インターンの期間中に携わった業務はとても難しい内容でしたが、わからない時は何度も相談に乗っていただきました。また、飲みに誘ってもらったりもし、社内の雰囲気がとてもよいと感じました。この人たちと一緒に働きたいと思ったことがドーコンを選んだきっかけです。
道場
昔から、漠然とデザインや計画、設計などが好きで、なんとなくこのような道に進みたいと考えており、合同企業説明会にドーコンが何回か来ていて、北海道で幅広く事業を展開しているという点に惹かれました。また、私は北海道内で何回か引っ越しをしていますが、後々調べると、行った先々でドーコンが携わったものがあることが分かり、こんなに生活の身近にドーコンがあったのか!と感じたところも動機の一つです。
大学の研究室の教授に建設コンサルタントに就職したいと相談したところ、何社か教えて頂いたのですが、直感的に「絶対ドーコンにしたい」と感じていました。
山本
意外と私達の生活の近くにドーコンがいるのですよね。普段、何気なく使っている道路も「そういえば、うちが手掛けたものだ!」ということがありますね。
志小田
そうですよね。私は東北支店(仙台)にいるので、仙台市地下鉄東西線の広瀬川橋りょうのコンペでドーコンが優勝し設計したことや、⽯巻南浜津波復興祈念公園もドーコンの設計だったりと、本当に身近ですね。

②ドーコンで働くことに不安に思うことはありましたか。

山本
ドーコンで働くことに不安に思うことはありましたか?
大沼
インターンシップの経験があったので、人間関係に不安はありませんでした。一方、業務の難易度が高いと感じており、その点は不安でした。
道場
私も同じです。周りがプロフェッショナルで、そこについていけるのか不安でした。また、打合せに行くと男性が大半で、皆さん体力があるので何時間もずっと打合せを続けていることが多くて、本当にすごいなと思いました。タイミングにもよりますが、女性はどうしても体力のない日があるので、そういうときに打合せが入ったりすると心配だな、とは思います。
大沼
私も、体力が続かない、と感じたことはあります。外で行う社会実験対応の作業や、連日の打合せなど、日に日に疲れがたまっていくことが不安です。
山本
志小田さんは現場が多いと思いますがいかがですか?
志小田
私はすごく体力があるのであまり不安はないのですが(笑)ただ、私のいるチームは配慮をしてくれていて、出張や現場が続くことがある場合は、1週間単位で対応する人を調整しています。チーム全体がサポートしてくれているので、非常にやりやすく、だからこそ出来ているのかなと思っています。“女性だからやらせない”というのではなく、体力や体調面に配慮してくれていると感じることがたくさんあります。山本さんは配慮してもらったこと等はありますか?
山本
育児中だと、子供の発熱など突発的なことがよく発生するのですが、そのようなときに配慮をいただいているなと思っています。打合せを変わって頂いたり、今はWEB会議も主流となってきているので、チームの方に打合せ先までPCを持って行ってもらい、私は自宅から接続し対応するなどで助けてもらっています。
道場
チームで対応している感じがすごいですよね。
志小田
お二人が不安に思っていた「これからついていけるか」は大丈夫だと思います。社風なのか朗らかな方が多く、聞いたら教えてくれるし、しっかりサポートもしてくれると思います。入社して2カ月ならまだ不安なこともいっぱいあると思います。私も何もできないまま入社しましたが、今ではいろいろ出来ることが増えました。

③繁忙期は大変だと聞きましたがどうなのでしょうか?

大沼
コンサルタント業界は10月頃から繁忙期に入ってくるという話をいろいろと耳にしていて、不安に思っていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
山本
繁忙期は確かにしんどいと感じることもあります。工期が2、3月に集中していて、報告書を何本も作らなくてはいけない時期になるので…。そこはコンサルの頑張りどころの一つかなと思っています。
志小田
1月~3月にプロポーザルの提案書も書かなくてはいけない状況にもなりますね。ただ、ここを乗り切れば少し落ち着くことがわかっているし、1年間を通じてずっと忙しいわけではなく、みんなでスクラム組んでチームで頑張るということになるので、ある種のお祭りみたいでちょっとは楽しいかな(笑)
山本
終わりが分かっているから頑張れるというのはあると思います。4月になったら一息つけるぞ!みたいな。忙しい時期が固定されているので、自分の心のモチベーションを作りやすいところはありますね。
志小田
ちゃんとプランニングして進めることで心が落ち着くところもあるかと思います。不安になったらチームの人に「手が回らなさそうなのでお願いしたい」という相談・調整を常に行っています。今は朝昼晩の1日3回、チームでミーティングをしていますが、不安なことを共有していくことも繁忙期を乗り切るための大きなポイントですね。

④有休の取得について。

大沼
今年の4月入社ですが、私はすでにゴールデンウィークに有休をとりました。他企業で働く友人から、1年目は有休が無い・取得できるとしても半年後などの話を聞くので、入社後すぐに有休があることに驚きました。上司達が「有休は自分も取るから、きちんと取りなさい」というスタンスなので、気軽に有休が取得できる環境だなと思っています。疲れているときは上手に時間休も活用してよいともいわれており、ありがたいです。
志小田
そのような実感が入社2カ月であるということが、すごく良いところだと思います。
山本
チームが上手に回っているのかなって思いますね。
志小田
夏期休暇も必ず5日間取得するようにしていますし、他の休暇にしても休めないと感じたことはないですね。
山本
繁忙期がわかっているからこそ、休暇を取りやすいのだろうと思います。また、勤続年数により特別休暇が付与される制度もあるので、そういうのも励みになりますね。

⑤資格取得について。

大沼
資格取得のサポート体制について教えてください。
山本
私たち全員に共通する最も必要な資格として「技術士」があります。特に、この二次試験に対する手厚さは素晴らしいです。会社には「資格取得支援グループ」という担当部署があり、定期的な技術情報の配信や参考図書の貸し出し、勉強のためのスケジュール管理、WEB勉強会や模擬試験などを実施し、サポートしてくれます。
それから部署ごとにもサポートシステムがあり、例えば私が所属する交通部では、毎週水曜日に講習会をやってくれます。先輩方が業務の合間を縫って模擬問題を考えてくださり、回答を提出すると細部まで読んでアドバイスやコメントをくれるんですよ。
志小田
そうそう、東日本事業本部でも同じように指導してくれています。また、過去に担当した業務や自分の得意な分野を事前にヒアリングしてくださり、それに寄り添った回答の書き方を教えてくれます。また、国土交通白書や環境白書のこうした部分を参考にすると良いなどのアドバイスもいただけて、とても参考になります。頑張らないと、って思いますね。
二次試験で筆記に受かると面接があるんですけど、その面接の練習は合格通知が来た翌日から面接の日まで毎日のように対応してくれます。
山本
そうですね、業務の合間を縫って管理職の方々が勢ぞろいで面接練習をしてくれますよね。本当に手厚いサポートだと思います。
大沼
本番さながらの緊張感が味わえそうですね!

⑥女性技術者としての働き方や女性のキャリアアップについて。

道場
仕事をするうえで、女性として期待されているなと感じることはありますか?
山本
性別で分けるのは時代錯誤かも知れませんが、例えば雰囲気作りなんかは期待されているところがある気がします。
志小田
私もそれは感じます。打合せの際に、男性だけより女性が入った方が場の雰囲気が柔らかくなると言われることがよくあります。
また、着眼点や気遣いのセンスが異なることも多いし、それぞれ得意なことがあるなと感じるので、その時のメンバーでうまく役割分担をして、良い場作りをしていこうといつも思っています。
大沼
現代の男女共同参画社会において、女性もバリバリ働きましょうという風潮になってきていることについて、プレッシャーを感じることはありますか?
山本
私は小さい子供がいるのですが、たまに、板挟みに感じる時はあります。働きたいけど、子どもにとってのママは私1人だけだよね、と。それに対して会社の人員は私1人じゃないのだから、バリバリ働かない時期があってもいいのかなって思う機会も増えました。それで今は、短時間勤務制度を利用しています。ある程度子どもが成長するまでは、上手に短時間勤務制度や在宅勤務制度を活用したいなと思っています。
志小田
ドーコンって、子育てに関する社内制度がかなり整っているんです。このD-libraメンバーの発案から新しく整った制度もあります。だから、将来自分が子育てをする立場になったとしても、仕事を辞めないで続けることができるし、さらに制度を良くしていけると思っています。
大沼
管理職として働く意識を若いうちから持っていないといけないということはありますか?
志小田
特にそういう意識はないです。でも、上司が私を適任だと判断したのなら、「やったことがないから気付いていないけれど、もしかすると得意なこと」かもしれないので引き受けてみようかなと思います。
山本
もちろん、上昇志向を持って働くことは素晴らしいことだと思います。でも、働き方については個人の意思を尊重してくれると感じているので、悩んだらその都度上司と対話していけると思います。
大沼
自分の気持ちに無理をしなくていいというのを聞いて、安心しました。

⑦その他、不安なこと等について。

道場
私はどちらかというと人に何かを教えるのが得意ではないので、いずれ後輩を指導する立場になったらと想像すると、不安があります。
山本
今の私を例に挙げると、私は「教える」より「一緒に悩んで一緒に解決策を探す」ことがとても多いです。
志小田
若手育成の取り組みとして、「キャリアアップシート」というものがあります。毎年、上司との面談の中で、自分の短期・中期・長期目標を示し、自分の目標を定めたり、自分自身を振り返ることができます。こういうのを活用して、道場さんにしかなれない先輩になっていけばいいと思います。
うちの会社は上下のコミュニケーションがとりやすいことに加え、周りに目標にしたい上司や先輩がたくさんいるので、それぞれの素敵なところを真似するように心がけています。目標は近くに置くといい、というじゃないですか(笑)
山本
沢山の方々に、「この人のここが素敵!」という部分があるというか(笑)
道場
確かに、社員同士がすごく仲良いですよね。お手本にしたい人が生まれやすい気がします。

⑧今後の抱負について。

志小田
最後に、皆さんの今後の抱負を教えてください。
山本
仕事と家庭の両立、いわゆる「ワークライフバランス」の充実ですかね。無理して両立し過ぎようとすると、自分自身が潰れてしまうと思うので、良い塩梅を見つけていきたいです。「チームプレー」ができるというのがドーコンの大きな強みだと思うので、それを生かして今は短時間勤務も続けつつ、復帰後はまた以前のような働き方ができる場所を作っておいていただけるので、その時に向けて技術研鑽したいです。
大沼
先輩達から、「分からないことはいつでも助けるから大丈夫」と言われているのですが、まだ緊張して相談をためらってしまうことが多いです。そこを言い出せるように、自分の心を鍛えていきたいなと思います。また、「まだ初めなんだから責任をそこまで感じなくてもいいよ」とも言っていただけるのですが、自信をもって責任をもてるようになりたいです。
道場
私は、ドーコンでずっと働いていきたいと思っているので、日常と仕事のバランスをとりつつ、社会に貢献できる一人前の技術者になりたいなと思います。
志小田
私は環境保全に携わっていますが、他部門の仕事のように「ありがとう」と感謝されるような機会はほぼありません。我々の仕事は目に見えてはいけない仕事なんですが、そういうことにとても誇りを持っています。人間社会も豊かにしつつ、生き物たちとの共存も考える、そんな生き物の代弁者としての技術者を目指しています。