札幌に共同自転車を(コミュニティサイクル)
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自転車のルール・マナーについて
札幌に共同自転車を(コミュニティサイクル)


背景



 我国はモータリーゼーションの進展やライフスタイルの変化によって自動車への依存度が高い交通環境となっており、交通渋滞や地球温暖化が社会問題となっています。地球温暖化の原因の一つはCO2の排出であり、我国のCO2排出量の約2割が自動車から排出されています。近年は環境意識が高まっており、環境的・経済的に持続可能な社会を構築するため、都市部の移動手段は自動車から環境負荷の小さい別の手段に転換する必要があります。海外では既に転換が行われており、自転車が特に注目されています。2007年にフランスのパリでvelib(べリブ)というコミュニティサイクル(自転車の共同利用システム)が導入され話題となっています。

ベリブ(フランス パリ)

スマートバイク(スペイン バルセロナ)

21世紀の新しいモビリティの創造



 自転車は日常に溶け込んだ手軽で便利な移動手段です。我国の自転車保有率は0.67台/人と世界でもトップクラスですが、モータリーゼーションの発展の過程で自転車が走るべき空間がきちんと確保されてきませんでした。また、利用者も交通ルールを正確に認識していないため、自転車と歩行者の事故や放置自転車などの問題が増加しています。
 このような状況において、自転車の利用を促進するためには、“道路のインフラ整備”や“ルールの啓発活動”など今までと同様の取り組みの継続はもちろん必要です。しかしながら、自転車が21世紀の新しいモビリティとして人々に受け入れられるためには、人や環境にやさしく、街の魅力向上と活性化を交通面から支える“システム”が必要です。