夕張市都市計画マスタープラン策定等業務

発注者

北海道夕張市

業務概要

 本業務は、財政再生団体となった夕張市の財政再生計画を踏まえ、概ね20年後を見据えた、これからのまちづくりにおける基本的な指針=「まちづくりマスタープラン」の策定を行ったものです。
 夕張市は、かつての人口規模を前提とした分散型都市構造となっている中で、人口減少・少子高齢化が急速に進んでいます。そのため、社会基盤の維持管理や人々の生活を支えることの負担は大きく、市街地集約化によるまちのコンパクト化が求められています。
 しかしながら、市街地の集約化は地域生活や地域社会に多くの“痛み”が伴うことから、市街地を集約化する将来都市像を市民と共有化するため、「戦略的な検討プロセス」を重視して策定を進めました。
 具体的には、①あらゆる検討段階で市民参加の機会を設定し、多くの市民意向を把握する検討プロセスとし、②策定にかかる調査・検討は、教育研究機関と連携した検討体制を整えました。また、③検討プロセスの中で出された、自然と歴史(地域のアイデンティティ)を大切にするという、市民自らの想いを本計画の根幹にあたる「計画理念」に位置づけ、その上で、④長期的には南北軸に集約する将来都市像とその再編プロセスの明示、そして当面取り組む地区別のまちづくり方針を示す段階的な計画構成としました。
 当社は、今後とも“安心して幸せに暮らすことができるまち”を目指した地域のお手伝いをさせていただき、さらに、人口減少・少子高齢化が進む多くの道内市町村において、持続可能な都市・地域に向けた計画立案や市街地再編に向けたお手伝いをさせて頂きたいと考えております。

【将来都市構造】

【公開討論会(H23.10.11)】