平成18年度 柿ノ木地区排水樋管予備設計業務

発注者

国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所

業務概要

一級河川中川
(江戸川河川事務所ホームページより)

 本業務は「平成18年度柿ノ木地区排水樋管予備設計」において、一級河川中川の右岸堤防整備に伴う樋管予備設計を行ったものです。設計した樋管は、入谷落(いりやおど)し樋管、下之圦(しものいり)樋管、上之圦(かみのいり)樋管、千疋(せんびき)樋管の計4基です。各樋管とも、下水道水路の流末排水施設となるため、下水道管理者(自治体)との協議を行い、断面、敷高設定を行いました。各樋管は残留沈下量をある程度まで許容する柔構造形式で設計を行いましたが、基礎地盤は厚さ30m程度の軟弱地盤層で構成されていたため、残留沈下量が50~100cm発生することが判りました。そのため残留沈下量の低減化を図るため、種々の地盤対策工について比較検討を行い、最適な工法を選定しました。また、既存ポンプ設備の機能補償についても検討を行いました。
 各樋管は中川柿ノ木地区の約2km区間内に近接して配置されることから、樋管の門柱、門扉、上屋等について、統一したデザインコード(意匠、素材、色彩等)を定めるなど、周辺の環境や景観と調和した施設とする必要がありました。そのため、排水樋管デザインの基本方針を設定し、それに基づき、樋管の景観を構成する要素ごとにデザインの具体的方向性を検討しました。
 なお、本業務は、御発注頂きました国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所より優良業務として選定して頂きました。

樋管の景観設計